こちらでも、12月14日に発覚した「やらせタウンミーティング」のスキャンダルは、いつもの悲しげな安倍首相の写真と一緒に、大きく報道されました。
安倍さんの報道写真は、これに限らず常に「悲しげ、不安げ、目の下の隈の目立つ、疲れた表情」が多く、彼にはメディアトレーニング(パブリックに現れる時の話し方や表情の訓練)がなされているのか?またスタイリストはそばにいないのか(ついていれば、少なくとも隈を隠すカムフラージュメークアップができるはず)?という疑問がわきます。
ミーティングがスムーズに行くように、計算されたヤラセ発言を事前に用意して、5000円を参加者に渡して、「国民の声を聞く」ために「タウンミーティング」を実施する、これってどこかで見たことがあると思い、考えました。そうです、これは昔の日本の株主総会の姿と同じです。株主総会の開始前に、総務部長が総会屋に事前に金を渡して、異議を挟みそうな株主の発言を押えて、総会屋が株主総会を、丸く治めてしまう。絵柄はほとんど同じです。
こちらでは「Staging」と言い方で報道されていましたが、彼は小泉政権下で、官房長官だったから、当然この「やらせタウンミーティング」に関しては、'同情の余地はありません。しかし、こうした「ヤラセ」がどうして、6年間も続けられたのか?また、このミーティングの費用の大きさです。以下は、検索して見つけた金額です。
- 平成13年度は電通が請け負って、48回実施して、およそ9億4000万円、1回の開催費用は平均1956万円。
- 平成15年12月から18年の9月までに8回開催、これは朝日広告社が請け負って、6725万円の開催費用、平均961万円。
これは、誰が見ても「おかしい!」と思って、メディアが探るはずの内容です。今だったら、誰かがBlogしますし、誰かがYouTubeし始めて、スキャンダルはとっく発覚しているはずです。また、5000円を受け取って、政府の言いなりの発言をしちゃう、これも悲しい現実です。市民ジャーナリズムやWhistleblower(ホィッスルブロウアー:告発者)は、日本にはいないのか?と思わず、考え込む、悲しい現実です。
私も「ウォールマートのヤラセブログ(Flog = Fake Blog)事件をコラムやブログで書きましたが、この手の「ヤラセ」は、常に手法が稚拙で、「とても信じられない」というのが、いつも事件が発覚した後の、私の感想です。

実はひさみさんのレクチャーを日本の某エージェンシーでお聞きしていたブログの管理者です。
まったく日本のトラディショナル・メディア(主としてTV/NPなのですが)の腰抜け具合にはがっかりします。ずっと駐在していた中国のほうがまだ骨太なジャーナリズムがあるって感じすらしてしまいます(多くの日本人は中国のメディア統制ばかり突っ込むのですが....)。
自ブログにも同様の話題をエントリーしておりましたので、tbさせていただきました。
Whistleblowerってワケでもないのですが...。
投稿情報: ぺきんのぐっち | 2006年12 月29日 (金) 03:36
そうですか、私をご存知ですか?私にとって、「日本」は出張で行く度に、驚くことが多く、段々わかりにくくなってきています。私はジャーナリストでもありませんし、1人の海外に住む日本人として、入手できてた情報を読んで感じた印象です。もっと「普通の人たちの声」がきちんと聞こえてくるといいのですが…
投稿情報: Hisami Ohshiba | 2006年12 月29日 (金) 05:54