昨晩は「虫の知らせ」か、自宅のカウチでジャイアンツのゲームを見ていましたが、いつものように途中居眠りもせずに、Barry Bonds(ベリー・ボンズ)のシングルヒット、2塁打、そして「756号ホームラン」を目撃することができました。毎朝4時半起きの夫は、すでにカウチでウトウトしており、私がベリーが撃つ直前、大声で、「ベリーが打つよ、打つよ、打ったよ!」と絶叫したため、夫も飛び起きて、「ベースボールの歴史的瞬間の目撃者」になりました。
「I was there(わたしはそこにいた)」というピン(日本語で言うとバッチ)が、ベリーがホームランを打ったゲームではもらえます。
これは、昨年(2006年6月24日)、母が日本から我が家に遊びに来て、一緒に行ったジャイアンツのゲームで、ベリがーホームランを打ち、当日のチケットと交換してもらった、「ベリー・ボンズのホームランの目撃者」の証拠のピンです。
Hank Aaron(ハンク・アーロン)から、生涯ホームラン記録を塗り替えた祝福のヴィデオ・メッセージも球場のスクリーンに映し出されて、議論を呼んだホームランキングの称号は、ハンクからベリーに移りました。昨日の彼のホームランはメディアでさまざまな記事が掲載されているので、詳細はあえて書きません。1995年の米国移住以来、SF Giants(サンフランシスコ・ジャイアンツ)のファンの私は、ベリーに関しては、1998年に彼がCandlestick Park(キャンドルスティックパーク)で、「400-400(400本塁打と400盗塁)」を達成した頃が最も好きでした(ちなみにこの400-400を記念して配られた無料ポスターを持っています)。当時、LA Dodgers(ロスアンジェルス・ドジャーズ)には野茂が在籍しており、1995年の私の初のメジャーリーグ観戦も、SF vs. LAで、ちょうど元ジャイアンツのマッシー村上(村上雅則)投手のメモリアルゲームでした。試合前の「星条旗を永遠になれ」は着物姿のクラシックのソプラノ歌手がを歌い、村上さんが始球式をして、野茂とベリーの対決という、まさに私のためにお膳立てしたようなゲームでした。「攻守走」というベースボールプレイヤーとして、非常にバランスが取れていたベリーのプレイは、見ていて非常にエキサイティングで、彼が塁に出ると、とにかく目が離せないという状況で、レフトの守備も芸術的といわれるほどの好守で、ホームまでの送球の速さと正確さも素晴らしいものがありました。
5年後の2003年、ベリーはさらに500-500(500本塁打と500盗塁)という誰もを達成出来ない記録を達成しますが、ホームラン中心へと急激にシフトして行ってしまった分、彼の本来の魅力とも言うべき部分が薄れていったは、寂しく思います。メジャーリーガーで、以下のような物凄い記録の有資格者は、4人しかいません。
- 300-300 club(300本塁打&300盗塁): Barry Bonds, Willie Mays, Andre Dawson, Steve Finley
- 400-400 club(400本塁打& 400盗塁): Barry Bonds
- 500-500 club(500本塁打& 500盗塁): Barry Bonds
- 600-600 club (600本塁打&600盗塁):なし
400-400 clubも500-500 clubも、ベリー・ボンズが今のところ唯一のメンバーです。私は、個人的にホームランキングの756号の記録より、500-500 clubのただ1人のメンバーであるベリー・ボンズを評価したいと思います。
彼について語る際に避けて通れぬステロイドの問題は、ジャイアンツファンとして、今は「Move on」したい内容です。ただし、あえて言及するならば、ベリー1人をスケープゴートにして非難すべき問題ではなく、知っていて知らぬ振りをしていたMLB(球団オーナー、幹部、選手)やメディア全体の問題として、捉えるべきだと思っています。ベースボールに限らず、プロスポーツのドーピング問題は先日のツールドフランスではありませんが、かなりひどい状況です。個人の問題ではなく、現在のプロスポーツの商業主義がもたらした根深い問題です。全体的な視点からの改善なしは、解決できないと思います。
今朝の気分は目撃者の1人として、「ベリーおめでとう」と素直に言いたいと思います。昨夜の765号は、まさに打った瞬間、誰もがホームランとわかる、「3B: Barry Bonds Bomb」でした。ついオンラインのヴィデオ視聴に頼って、臨場感を失いがちな私が、彼が打った瞬間の午後8時51分に、彼の435フィートの特大ホームランを見て、「I was there(テクニカリー、あたしは球場にいませんでしたので、これは言えませんが)」と語れる、バーチャルでは味わえないリアルな楽しみです。
ジャイアンツファンの私は、この「ベリーの756号狂想曲」がやっと終わったので、低迷中のジャイアンツをこれからゆっくり見られるので、大いに喜んでいます。ゲームに勝つことが中々出来ない状態なので、たまに勝つと、本当に嬉しくて、つい浮かれてしまいます。地区別やリーグ別の成績で、ジャイアンツが上の方にいると、胃がキリキリして見るのがつらくなりますが、今年は本当に気楽です。
PS: もう1つ、日本のカタカナのBarry Bondsの表記を、英語の発音に近いカタチに改めて欲しいと思います。「バリー・ボンズ」ではなく、「ベリー・ボンズ」です。

Hisamiさん、
ご連絡できず失礼しました。
この1週間で2回Bonds選手のホームランを見る幸運に恵まれました。1つはサン・ディエゴでの755号、もうひとつはAT&T Parkでの758号です。昨日、ピンをもらいにいったら、デザインが変わっていました(数字だけ)。
投稿情報: Hitoshi Kasai | 2007年8 月12日 (日) 10:35
河西さん、コメントありがとうございます。そうですか、一週間で2回見るとはかなり幸運ですね。ジャイアンツのゲームは、最近かなりひどくなっていますが、こうした辛い時期を含めて、全てを受け入れて、ジャイアンツを応援します。ピンのデザインが変わったのは残念ですが、私のピンには号数は書いてないので、河西さんのは価値がありますよ。ひさみ
投稿情報: Hisami Ohshiba | 2007年8 月12日 (日) 10:57
Hisamiさん、
今回はお会いできず失礼しました。
さて、もうご存知と思いますが、SF GiantsはBonds選手とは来年契約しないと発表しました。でも、何で今発表するのか?Bonds選手も自分のサイトで「この決定は受け入れるが、もっと早く言ってくれたら...」と書いているそうです。
投稿情報: hitoshi kasai | 2007年9 月23日 (日) 04:27
河西さん、
コメントありがとうございます。おととい戻りました。日本でこのニュースを目にして、この時期にこの発表はなぜだろうと思っていました。タイミングが悪い、実にそう思います。ひさみ
投稿情報: Hisami Ohshiba | 2007年9 月25日 (火) 11:14