昨日のSF Chronicleの「地球温暖化による海面上昇」の記事とマップには、ちょっとドキッとさせられました。Pacific Institute の調査によれば、今世紀末の2100年には、地球温暖化の影響で、海水が5フィート近く(1.4m)上昇し、カリフォルニアの海岸線に住む人たち48万人と1000億ドル(10兆円)近い家屋が、被害にあうと予想しています。特に水際に人口が集中している、サンフランシスコ・ベイエリアは、その中で最も大きな被害を受ける危険なエリアと指摘しています。マップによれば、サンフランシスコ国際空港やオークランド空港、発電所、病院、学校、汚水処理場など、ベイエリアの広範囲の水際の地域が、水面下になると予想されています。
当然、この危険な水際の地域には、我が家のあるアイランドシティAlamedaも含まれています。
ただし、我が家は、島のちょうど真ん中部分に位置していて、5フィート海面が上昇しても、水面下にはならないことは、地図上で確認できました。うちの夫は、マリン関連のサイエンスが好きなので、満潮時にどこまで海水が上がるかなど、いろいろ計算していたらしく、この記事を見て、「我が家は、5フィート海面が上昇すると、ちょうど目の前にベイが見えるビーチフロントの家になる。これで我が家も、21世紀の"Gold Coast"と言われる」と冗談ぽく答えていました。
Alamedaは、人口は7万2259人(2000年調べ)で、面積は23.0スクエアフィート(59.5km²)で、土地の部分は10.8スクエアフィート(28.0 km²)で、残りの52.98%の面積は、海水で12.2スクエアフィート(31.5 km²)という小さな島です。18世紀に、最初にスペイン人が上陸し、その後メキシコ領、1853年にシティとなっています。当初は完全な島ではなく、沼地低湿地が周囲をとりまいて、Oaklandにつながっていた半島でした。サンフランシスコとはフェリーと鉄道によってつながり、1902年に完全な「島」となっています。1917年に「Neptune Beach」という現在のテーマパークのような施設がビーチフロントに建設されて、海辺のリゾート地として注目されて、1920年代や1930年代には、ウエストコーストの「Coney Island」と言われて、おおいに賑わいました。歴史的な建築様式のヴィクトリアンやエドガースタイル、あるいは地中海風な住宅も当時多く建てられて、現在もそのまま残っています。その後は、Oakland港とともにマリン関連の産業に貢献、海軍基地としての時代(1997年に基地は閉鎖)を経て、現在に至りますが、1957年に地理的に大きな変化が起きています。Utah Construction Companyが、Alamedaを取り巻く海岸線Old Sea Wallを飛び越えて、南側の海岸線を埋め立てて、島の面積を拡大して、そこにショッピングモールSouth Shoreを作ってしまったことです。これによって、それまでビーチフロントの豪邸として、「Gold Coast」と呼ばれた住宅街は、「Coast」から離れてしまい、名前だけがその歴史を語るという皮肉な結果を生み出しています。
前述の夫の「Gold Coast」のジョークも、この歴史的な結果から来ています。我が家から、この埋め立て地のショッピングモールを通り過ぎて、ビーチまで歩いて、およそ20分ぐらいで行けます。決して遠い距離でもないですが、温暖化によって海面が上昇すると、島の土地面積は小さくなって、我が家のバックヤードから直接ビーチが見えるようになるとは、何とも皮肉な結果です。以前私たちが住んでいたシリコンバレーにあるRedwood Shoresも水際で、ここも世紀末には海面下に沈む地域です。セーリングが好きで、いつも水際に住んでいる私たち夫婦は、今後は温暖化を計算に入れて住むところを考えないといけないみたいです。
Alamedaの島のそばには、大地震の断層が控えており、いつ地震が来ても、おかしくない状況でもあり、地震や津波がおきれば、島はひとたまりもありません。それでも、セーリング、カイヤッキング、ウィンドサーフィン、カイトボーディングといったウォータースポーツが盛んで、さらに自転車で駆け巡るのが楽しい島Alamedaは、私たち夫婦のライフスタイルにぴったりで、おおいにエンジョイしています。天変地異は起きた場合は、なるようにしかならないので、毎日悔いなく生きる、これしかないと思います。

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