Treasury SecretaryのHenry Paulsonは、15日から始まった米国金融市場のシステム崩壊を食い止めるためには、700億ドルの救済措置のパッケージが必要だと発表して、ブッシュ大統領とともに明日にでも議会を通して、すぐに手を打たなければと叫んでいます。彼は、この金額でも心細いらしく、可能性として、1兆ドルまで金額を追加しないと、現状の金融市場を安定させることは出来ないかもしれないとも言っています。私たち納税者は、とんでもない借金を、背負い込むことになりそうです。700億ドルを加えただけでも、米国のトータルの負債金額は、10兆6000億ドルから11兆3000億ドルに膨れ上がります。こうなると私のアタマの中は、Big Bang(ビッグバン)状態となって、宇宙の誕生やギャラクシーのようなイメージがぐるぐる回っています。この間、McCain(マケイン)の迷走ぶりは、かなりひどく、今朝の日曜日の政治トークショウでは、こうしたマケインの失言やミスステイトメントやお門違いな非難は、「彼の年齢」が起しているのではないかと言われるくらいです。
彼の失言やミスステイトメントは枚挙に厭いませんが、みんなが最もあきれかえったことは、以下の2つです。
- 「米国経済は本質的に強い」という言葉を17回も繰り返したこと。彼は「強い」といった意味は、米国の労働者、生産性などだと釈明していますが、その2時間後には「米国経済は危機的状況だ」とFlip Flop(フリップフロップ)を繰り返しており、自ら経済に疎いと言っていた弱みをさらけ出しています。
- SECの議長のChris Coxを、「米国民の信頼を裏切った。自分が大統領ならば、彼を解雇する」と発言した件です。まず第一に大統領はSEC議長を指名できますが、解雇できません。マケイン自身が過去40年間、企業規制に反対し続けて、今日の米国の規制の少ない企業活動の枠組みを構築して、結果この金融市場の崩壊を招いています。彼のCox解雇の主張は、完全に「天につばを吐く」ようなもので、彼自身への非難となっています。
マケインの迷走に関して、Obama(オバマ)は「ちょっとパニックになっている」と表現しましたが、オバマ陣営に限らず、コンサーバティブなアナリストやコメンテータも含めて、「大統領としてのマケインの危機管理」への対応に大きな疑問を投げかけています。すでに、18日から20日の期間の支持調査では、以下のようにオバマが数字を延ばしています。マケインがこの迷走からどのようにして立ち直るかが、今後のキーとなります。
Poll Date Sample Obama (D) McCain (R) Spread RCP Average
09/09 - 09/20
--
47.6
45.4
Obama +2.2 Gallup Tracking
09/18 - 09/20
2720 RV
49
45
Obama +4 Rasmussen Tracking
09/18 - 09/20
3000 LV
48
47
Obama +1 Hotline/FD Tracking
09/18 - 09/20
922 RV
45
44
Obama +1
そんな状態の中で、今朝のNewsweekの記事ですが、マケインはどうやら13台のクルマを所有しているようです。論調は、7つの家を持つ以上(彼は自分が家をいくつ所有しているか答えられませんでした)、多くのガレージを有するわけだから、それを一杯にするためには、クルマがたくさん必要だと言う皮肉なものです。マケインは、自分は米国車しか所有したことがないと、デトロイトの自動車業界の労働者を気にした発言をしていますが、実体は以下のように外国の車も含めて、合計13台所有していますが、彼が運転するキャデラック以外は、妻のCindy(シンディ)の名義です。
- 2004 Cadillac CTS
- 2005 Volkswagen convertible
- 2001 Honda sedan
- 2007 half-ton Ford pickup truck
- 1960 Willys Jeep(ヴィンテージカー)
- 2008 Jeep Wrangler
- 2000 Lincoln
- 2001 GMC SUV
- 2000 NEV Gem 電動自動車(3台)
- Toyota Prius(マケインは昨年娘のために購入したと発言していましたが、9/7のインタビューでは彼女が自分で購入したと発言し直しています)
これに反して、マケインに「エリートで愛国的ではない」と描写されているオバマは、昨年、エコフレンドリーな2008 Ford Escape hybridを購入しましたが、その前は、Chrysler 300C(Hemi-powered sedan)と、米国産車を妻のMichelle(ミシェル)と2人で一台所有ということです。オバマとミシェルの2人の学生ローンを抱えていたオバマファミリーは、自身の2冊の書籍のベストセラー化で、やっと負債を返済して自宅を購入しています。一台のクルマ所有は、普通の米国民よりも台数が少ない?と思うほどで、彼らが地に足のついた生活をしていることは良くわかります。
マケインが莫大な資産を持つ妻(自家用ジェットも所有)によって、リッチな生活をすることは別に悪いことではありません。ただし、問題は、「彼の経済音痴」の原因が、妻の財産によって億万長者になってしまったために、そのセンスすら失われてしまったとしたら、それは問題なのかもしれません。オバマの妻のミシェルは、オバマ自身がよくターゲット(家庭用品のディスカウントストアのチェーン店舗)に行って買い物をしていたと発言していましたが、マケインがターゲットに行くのと違って、これは十分想像がつきます。またマケインは、フェラガモの520ドルのローファーをはいていますが、オバマは下の写真が示すように、靴底が擦り切れた靴を、まだ履いています。生活体験は非常に重要です。オバマの靴底に、私はそれを見ます。

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