9/15に起きた金融危機の救済のために、Treasury Secretaryによって提出された「700億ドルの金融市場救済パッケージ」をめぐって、議会は紛糾しています。この大きな論議の中で、最も怖いことは、「ブッシュ政権、共和党、民主党、金融専門家、メディア、さらに国民」と、誰1人として、この提案でこの危機を乗り切る自信がないことです。誰もこれが成功するとは保証していませんし、国民1人アタマ、2000ドルの負担となる、この700億ドルの2ページ半のドキュメントには、何も詳細が書かれていません。責任者のTreasury SecretaryのHenry Paulson 1人にすべてを任せて、市場に出回っているとんでもない負債を買い占めて、金融市場を安定させるというギャンブルを、納税者としての米国民は、しなければならないということです。
ちなみにPaulsonは、2006年にブッシュ政権に指名されるまで、投資銀行のGoldman Sachsの会長兼CEOで、1974年に入社以来32年間もゴールドマン・サックスに勤務していた投資家です。彼がCEOの頃、まさに投資銀行も含めて、多くの金融企業が住宅ブームの中で、イケイケドンドンで、危ないローンを設定して、支払能力のない個人にお金を貸して(サブプライムローン)、住宅バブルをつくり、結果破裂させています。彼に700億ドルを預けるということは、こうした金融危機を招いた当事者に「ブランクチェック(白紙の小切手)」を渡すようなものです。事態がここまで悪化する前に、ブッシュ政権がもし国民に対して「責任」を持っていたならば、何らかの手は打てたはずです。もちろんこれは政府のみならず、議会や専門家とよばれる有識者やメディアも含めて、警鐘を鳴らして、アクションを起す努力が出来たはずです。
すでに、この金額の使い道を管理する委員会の設定、金融会社のCEOへの給与支払いに制限をつけること、住宅ローンの返済が出来ず差し押さえ状態で自宅を失う危機にさらされている個人の救済などを盛り込むように、話は進んでいます。イラク戦争への議会の賛成投票に匹敵する重要な決断だとして、多くの人たちが党派を超えて、ベターな方法を模索しています。
この金融危機は、すでに何度も指摘しているように、以下のようにオバマへの追い風となっています。目立つところでは、ABC News/Washington Postの数字で、オバマは52、マケインが43と、9ポイント突き放しています。今週の金曜日は、2人の初のディベイトが行なわれますが、これは大きなターニングポイントになりそうです。、
| Poll | Date | Sample | Obama (D) | McCain (R) | Spread |
|---|---|---|---|---|---|
| RCP Average | 09/17 - 09/23 | -- | 48.1 | 44.9 | Obama +3.2 |
| Rasmussen Tracking | 09/21 - 09/23 | 3000 LV | 49 | 47 | Obama +2 |
| Hotline/FD Tracking | 09/21 - 09/23 | 903 RV | 48 | 42 | Obama +6 |
| ABC News/Wash Post | 09/19 - 09/22 | 780 LV | 52 | 43 | Obama +9 |
| Ipsos-McClatchy | 09/18 - 09/22 | 923 RV | 44 | 43 | Obama +1 |
| Battleground Tracking | 09/17 - 09/23 | 800 LV | 46 | 48 | McCain +2 |
| Gallup Tracking | 09/20 - 09/22 | 2740 RV | 47 | 44 | Obama +3 |
| CNN/Opinion Research | 09/19 - 09/21 | 697 LV | 51 | 47 | Obama +4 |

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