大統領就任100日目を迎えるObama(オバマ)大統領と米国民のハネムーンは、相変わらず継続しています。各種の調査でも、大統領への仕事に対して、60%以上の高い数字で、米国民は仕事を「認めています」。
以下は、Pollster.comの4/27時点のデータで、米国民の61.1%が大統領の仕事を評価しています(33.6%は認めていません)。Pollster.comは各種の調査をアグリゲートしており、このグラフのドットは各種の調査の分布を表しています。2008年11月4日の投票日以来の米国民の大統領に対する評価を、俯瞰で見ることが出来ます。内政面だけでなく、外交面でも「新しいアメリカンブランド」を構築している大統領に対して、4月以降その仕事を評価する人たちが増加しているのがよくわかります。
大統領に対する「好感度」はさらに高く、以下のグラフが示すように、65.9%が「好んでおり」、「好まない」のは28.9%で、やはり4月以降「好感度」はどんどん上昇しています。
今日発表された最新のABC News/ Washington Postの調査(4/21-24)では、「69%は大統領の仕事を認める、76%は好感を持つ」、「26%は認めない、26%は好まない」と、米国民の7割は大統領の仕事を認めて、なおかつ高い好感を持っているというがわかります。これは、過去の大統領と比べても、かなりは高い評価で、以下のPew Researchの調査の数字が示すように、クリントン大統領60%、ブッシュ大統領61%というのが、就任後100日間の好感度ですが、オバマ大統領はなんと73%の非常に高い数字で好まれています。またこの中でも「非常に好感を持っている人が38%」とあるように、「米国民がいかに大統領を信頼し、強い愛情」を持っているのが理解できます。

UC Davisの政治科学の教授Larry Bermanは、「オバマ大統領は、歴史の中で、リンカーン大統領とルーズベルト大統領が直面した大危機と同様の状況下で大統領に就任した。その難しさは、オリンピック競技の高飛び込みの選手がプールに飛び込むのに等しい。その飛び込みの角度の難易度と高さはとんでもないものである」と説明しています。その状況下で、この数字です。
米国民と大統領のエンゲージメントは強く、昨年11月4日の投票結果が示すように、両者の深いBonding(絆)のもとに構築された関係論は簡単には崩れません。また米国民は、過去100日間、オバマ大統領がどれだけよく働き、複雑で難しい課題をすべて自分で説明してきたかを、すべて見ています。マスメディアや政治評論家は、「大統領はメディアに露出しすぎている」と非難しますが、彼ほど雄弁でなおかつ複雑な問題を、わかりやすく一般に説明できる人は他にいないので、国民は誰も彼が出すぎているとは感じていません。
また、ジェームス・ボンドの映画「Dr. No(ドクターノー)」と言われている(何でもかんでも反対して何もしない)共和党は、党を牽引するリーダー不在のまま、オバマ大統領のほとんどの政策を非難していますが、オータナティブで建設的な政策やアイディアを出せないまま、国民の支持を得られず、どんどん落ち込んでいくようです。共和党が、このオバマ大統領の高い評価に怯えているのは確かで、その不安はオバマ政権が前政権のテロリスト容疑者たちへの拷問に関するメモを公開した時の反応に見て取れます。政治評論家は、このメモの公開がオバマ政権が取り組み続けて行かなければならない多くの課題を、政治的に邪魔する可能性があり、これはオバマ政権にとって得策ではなかったと指摘しています。私は、米国民は大統領のすべての政策に賛成しているわけではありませんが、キャンペーンの公約を実行すべく、マルチタスキングに政策を行なっている大統領に、非常な満足を覚えているのは事実です。私も含めて、米国民は「よく働く人」が大好きです。
ファーストレディのEleanor Roosevelt(エレノア・ルーズベルト)の表現に、以下のような言葉があります。
「Yesterday is history. Tomorrow is mystery. Today is a gift.(昨日は歴史、明日はミステリー、今日はギフト)」
米国民は、多分「オバマ大統領は、米国民にとってギフトのようなもの」と感じていると思います。こんなにすべての問題が複雑に絡み合って、その解決が難しい時期に、オバマ大統領のように、頭脳明晰で、常に「Cool(冷静で汗一つかかず)に、マルチタスキングに仕事をする大統領」を得たことは米国にとって非常な幸運で、みんな内心ホッとしていると思います。また、彼の「Yes We Can Sprit」は、多くの人たちをInspire(インスパイア)しており、失業者が増える中でも、米国民のAttitude(姿勢)は、相変わらず「アタマをもたげて、前を向いている」、そう実感するのは私だけではありません。



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